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M痘ワクチン:健常者でのMVA-BNワクチン接種後に見られた低いM痘ウイルス中和抗体値

Nature Medicine 29, 1 doi: 10.1038/s41591-022-02090-w

現在進行中のM痘(MPX)の大発生は、国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態であることが2022年7月に宣言された。バーバリアン・ノルディック社の改変ワクシニアアンカラ(MVA-BN、別名Imvamune、JYNNEOSあるいはImvanex)は、MPXに対するワクチンとして承認され、使用されている第三世代天然痘ワクチンである。このワクチン接種者でのMPXウイルス(MPXV)中和抗体の出現やMPXに対するワクチンの有効性を示すデータは、現在のところ存在しない。今回我々は、MPXV中和抗体がMPXV既感染者および従来の天然痘ワクチン既接種者で検出される場合があることを示す。しかし、プライミングされていない場合の2回のMVA-BN連続接種では、生じるMPXV中和抗体のレベルは比較的低い。MVAベースのインフルエンザワクチンの用量を節約すると、MPXV中和抗体のレベルがより低くなるが、MVAベースの同じワクチンを用いた3回目の接種は、抗体応答を大幅に増強する。疾患や伝播の予防関連因子としてのMPXV中和抗体の役割は現時点のところ不明であるため、ワクチン接種者を追跡するコホート研究がリスク集団でのワクチンの有効性を評価するために必要であると、我々は考えている。

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