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遺伝的リスクスコア:小児がん経験者である成人の重度肥満リスクの予測は遺伝的リスクスコアによって改善される

Nature Medicine 28, 8 doi: 10.1038/s41591-022-01902-3

成人となった小児がん経験者は肥満率が高い。これが特定のがん治療がもたらす心毒性の影響と組み合わさった場合、心血管系疾患罹患のリスクが高くなる。今回我々は、このような小児がん経験者で、成人期の重度肥満(ボディーマス指数 ≥ 40 kg m−2)リスクの予測向上に遺伝的リスクスコア(GRS)が有用であることを示す。St. Jude Lifetime Cohort Studyの参加者であるヨーロッパ系の小児がん5年生存者2548人で、GRSは重度肥満の53倍高いオッズと関連付けられることが分かった。がん治療への曝露とライフスタイル要因に基づくリスク予測モデルにGRSを追加すると、モデルによる予測が有意に改善された(曲線下面積が0.68から0.75に増加し、見つかった高リスク生存者が4.3倍に増えた)。これはChildhood Cancer Survivor Study参加者からの6064人で独立に実証された。遺伝的予測因子は、重度の肥満とそれに関連する心臓-代謝合併症のリスクを軽減するためのサーベイランスと介入の強化から利益を得られる可能性のある患者の検出を改善する。

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