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気候変動:ラテンアメリカで極端な気温と死亡率がもたらす都市レベルの影響

Nature Medicine 28, 8 doi: 10.1038/s41591-022-01872-6

気候変動と都市化により、人間が極端な大気気温へ曝露される事態が急速に増加しているが、ラテンアメリカでの気温と死亡率を調べた研究は少数しかない。我々は、ラテンアメリカの326の都市での2002年から2015年の毎日の大気温と死亡率について、非線形分布ラグ縦断分析を行い、約29億リスク人年で1543万1532人の死亡が観察された。全死亡数の超過部分は、暑熱関連死が0.67%〔95%信頼区間(CI)0.58–0.74%〕、寒冷関連死が5.09%(95%CI 4.64–5.47%)を占めた。相対的死亡リスクは、極端な高温の場合は温度上昇1℃につき1.057(95%CI 1.046–1.067%)、極端な低温の場合は温度低下1℃につき1.034(95%CI 1.028–1.040%)であった。ラテンアメリカの都市では死亡のかなりの割合を、最適でない大気温が原因の死亡が占める。観測された高い気温がわずかに上昇することは、死亡リスクの急激な上昇と関連している。このようなリスクは高年齢者で、また心血管系および呼吸器系疾患による死亡者で最も大きかった。

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