Brief Communication

がん治療:血清インターロイキン8レベルの上昇は、腫瘍内好中球の増加および免疫チェックポイント阻害剤の臨床的有用性の低下と関連している

Nature Medicine 26, 5 doi: 10.1038/s41591-020-0856-x

血清中インターロイキン8(IL-8)レベルと腫瘍への好中球浸潤は、進行がんの予後不良と関連する。本論文では大規模な後ろ向き解析によって、血清IL-8のベースラインレベルの上昇が、第3相臨床試験でニボルマブの単剤投与もしくはイピリムマブとの併用投与、またエベロリムスあるいはドセタキセルを投与された進行がん患者(n = 1344)で転帰不良と関連することを示す。このことは、血清IL-8レベルの評価が、好ましくない腫瘍免疫生物学的状態を見分けるのに重要であり、また免疫チェックポイント阻害剤を投与される患者で独立したバイオマーカーとなることを明らかにしている。

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