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HIV/bNAb:抗HIV-1抗体併用治療はウイルス特異的T細胞免疫の増強と関連する

Nature Medicine 26, 2 doi: 10.1038/s41591-019-0747-1

抗レトロウイルス療法(ART)の併用は、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)1型の制御に高い有効性を発揮するが、潜伏ウイルスリザーバーが存在するために、投薬は一生にわたって続けなければならない。強力な広範囲中和抗体(bNAb)は、ARTに替わる強力な治療法、もしくは補助的手段となると考えられている。bNAbはウイルス血症の抑制に加えて、他のタイプの免疫療法で見られたようにT細胞免疫を調節する効果を持つ可能性がある。しかし、このことはHIV-1感染患者では確認されていない。今回我々は、9人の治験参加者(HIV-1に感染し、ウイルス血症は抑制されている)の全てで、ARTを中断してbNAb療法を受けている間に末梢血中のHIV-1 Gag特異的CD8+ T細胞応答の増大が起こったことを報告する。CD4+ T細胞応答の増大は、8人で検出された。T細胞応答の増大は、HIV-1 Gagエピトープに対する新たに検出可能となった応答と既存の測定可能な応答の両方の増大によるものだった。これらのデータは、ART中断中のbNAb治療がHIV-1特異的T細胞応答の増強と関連していることを実証するものである。このようなT細胞応答の増強がbNAbを介したウイルス制御に関与するかどうかはまだ確定されていない。

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