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がん治療:グリオブラストーマでの抗PD-1免疫療法に対する応答の免疫的およびゲノム的相関因子

Nature Medicine 25, 3 doi: 10.1038/s41591-019-0349-y

免疫チェックポイント阻害剤は、複数種のがんにわたって成功を収めてきた。しかしながら、グリオブラストーマ(GBM)ではこうした有効性はまれで予測不可能であり、長期応答を示す患者は10%未満である。GBMでの免疫治療応答の決定因子となる分子を明らかにするために、患者66人について、標準治療とその後のPD-1阻害剤(ニボルマブもしくはペムブロリズマブ)を用いた治療の間の縦断的なプロファイリングを行った。この中には長期奏功が見られた17人が含まれている。ゲノムおよびトランスクリプトームの解析によって、非奏功患者では、免疫抑制的発現シグネチャーに関連付けられるPTEN変異の大幅な増加が見られ、また奏功した患者では、MAPK経路での変化(PTPN11BRAF)の増加が明らかになった。治療に応答を示した腫瘍もまた、ネオエピトープ除去からの進化の枝分かれパターンとT細胞クローンの多様性と腫瘍微小環境プロファイルの違いに関連付けられた。我々の研究は、GBMでの抗PD-1免疫療法に対する臨床応答が、治療の間の腫瘍のクローン進化を反映する特定の分子の変化、免疫に関する発現シグネチャー、および免疫浸潤と関連することを示している。

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