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骨疾患:テネイシンCは関節炎の炎症維持に必須のToll様受容体4内在性活性化因子である

Nature Medicine 15, 7 doi: 10.1038/nm.1987

生物製剤の出現に伴い、関節リウマチの治療は大きく進歩したが、サイトカイン産生を駆動して、疾患の慢性性を維持する機構は不明のままである。テネイシンC(Tncにコードされる)は、細胞外マトリックス糖タンパク質で、リウマチ性の炎症を起こした関節の炎症あるいは組織損傷領域に特異的に発現する。今回我々は、テネイシンCを発現しないマウスでは急性関節炎症の迅速な消散がみられ、びまん性関節炎が起こらないことを示す。マウスへのテネイシンC関節内注射は、in vivoで関節の炎症を促進し、関節リウマチ患者の炎症を起こした滑膜からの外植片培養に外因性テネイシンCを加えるとサイトカイン産生が誘導される。さらに、関節リウマチ患者由来滑膜からのヒトマクロファージと繊維芽細胞で、テネイシンCはToll様受容体4(TLR4)活性化を介して、炎症性サイトカイン産生を誘導する。したがって、テネイシンCはTLR4が介在する免疫の新規な内因性活性化因子であり、関節炎で持続性滑膜炎症と組織破壊を仲介することが明らかにされた。

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