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免疫:免疫プロテアソームサブユニットLMP7の選択的阻害剤はサイトカイン産生を停止させ実験的関節炎の進行を抑える

Nature Medicine 15, 7 doi: 10.1038/nm.1978

免疫プロテアソームは、主に単球やリンパ球にみられる別種のプロテアソームであり、主要組織適合性複合体クラスI(MHC-I)上に提示される抗原レパートリーを形作ることで知られている。しかし、免疫応答のこれ以外の性質の調節における免疫プロテアソームの特異的な役割については確証されていない。今回我々は、免疫プロテアソームのキモトリプシン様サブユニットLMP7(low-molecular mass polypeptide-7、Psmb8にコードされる)の選択的阻害剤であるPR-957の性質について述べる。PR-957は、in vitroおよびin vivoで、LMP7特異的なMHC-I拘束性抗原の提示を阻害した。PR-957によるLMP7の選択的阻害は、活性化単球によるインターロイキン23(IL-23)産生およびT細胞によるインターフェロンγとIL-2の産生を遮断した。関節リウマチのマウスモデルでは、PR-957投与により病状が回復し、細胞浸潤、サイトカイン産生、および自己抗体レベルが低下した。この研究は、病因となる免疫応答の制御におけるLMP7の独特な役割を明らかにしており、また自己免疫疾患でLMP7を標的にすることに対する治療上の根拠となる。

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