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結石:肝臓のインスリン抵抗性は、コレステロール胆石形成を直接促進する

Nature Medicine 14, 7 doi: 10.1038/nm1785

胆石とメタボリックシンドロームとの関連性は十分に立証されているものの、この2つの疾患の間をつなぐ機序は、まだ解明されていない。本論文では、インスリン受容体を肝臓特異的に破壊することで、肝臓だけがインスリン抵抗性を示すマウス(LIRKOマウス)を作出し、このマウスが少なくとも2つの異なる機序により、コレステロール胆石をきわめて形成しやすくなることを示す。フォークヘッド型転写因子FoxO1の脱阻害は、胆汁へコレステロールを運ぶ輸送体Abcg5およびAbcg8の発現を上昇させて、胆汁へのコレステロール分泌が増加する。肝臓のインスリン抵抗性により、胆汁酸合成酵素、特にCyp7b1の発現も低下し、またファルネソイドX受容体に対して部分的な抵抗性が生じて、胆汁酸塩は結石形成性の特性を示すようになる。その結果、結石形成性の食餌を12週間与えた後に、すべてのLIRKOマウスで胆石の形成が認められた。したがって、肝臓のインスリン抵抗性は、メタボリックシンドロームとコレステロール胆石の形成されやすさとを結びつける重要な特徴である。

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