Research press release

アジアモンスーン強化とヒマラヤ山脈上昇の相関

Nature Geoscience

Himalaya rising to a monsoonal tune

ヒマラヤ山脈が最も急激に上昇した時期の引き金となったのは、同時期に生じたアジアモンスーンの強化であった可能性がある、とNature Geoscience(電子版)に発表された研究が報告している。

ヒマラヤ山脈の変形と浸食は、今から約5,000万年前に始まり、その結果として山脈が上昇したが、こうした過程が急速に進んだのは、かなり後のことだった。P Cliftらは、ヒマラヤ山脈の上昇とアジアモンスーンの強度が急増した時期の始まりに関するさまざまなタイプのデータを統合した。その結果、この2つの過程がほぼ同時期(今から約2,300万年前)に起こったことが示唆されている。この研究結果は、モンスーンの強化によって浸食が進んだことがヒマラヤ山脈の上昇に寄与した可能性を示している。

The onset of the most intense phase of uplift in the Himalaya may have been triggered by a simultaneous strengthening of the Asian monsoons, suggests a study published online in Nature Geoscience.

Deformation and erosion of the Himalaya began around 50 million years ago, causing the mountain range to rise, but these processes accelerated much later. Peter Clift and colleagues integrated various types of data on the onset of intensification of both the Himalayan uplift and the Asian monsoons. Their results suggest that both these processes occurred at more or less at the same time, around 23 million years ago. Their results indicate that the increased erosion caused by the stronger monsoons may have contributed to the uplift of the Himalaya.

doi: 10.1038/ngeo351

「注目のハイライト」は、ネイチャー広報部門が報道関係者向けに作成したプレスリリースを翻訳したものです。より正確かつ詳細な情報が必要な場合には、必ず原著論文をご覧ください。

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