Research press release

火星の地殻深部に埋まった炭酸塩岩

Nature Geoscience

Carbonate rocks buried deep in the martian crust

火星の表面下数キロメートルには炭酸塩堆積岩の広範な堆積層が埋まっている可能性があるとの報告が、Nature Geoscience(電子版)に掲載される。炭酸塩鉱物が豊富に存在していることは過去に二酸化炭素に富んだ表面の環境が存在していたことを示唆する可能性がある。

炭酸塩鉱物は以前に火星で検出されたことがあったが、その観測はまばらで孤立したものであった。J MichalskiとP Nilesは表面のデータを用いて、火星のシルティス・メジャー火山のそばにあるレイトン・クレーターの地質を評価した。彼らのデータは隕石衝突により地表に露出した広範な炭酸塩鉱物の堆積層を明らかにしている。研究チームは、これらの堆積層はシルティス・メジャー火山の火山物質によってその後に埋設された古代の堆積物を表していると提案している。

Extensive deposits of carbonate sedimentary rocks may be buried several kilometres beneath the surface of Mars, according to a study published online this week in Nature Geoscience. The presence of abundant carbonate minerals could indicate the past existence of a surface environment rich in carbon dioxide.

Carbonate minerals have previously been detected on Mars, but the observations have been sparse and isolated. Joseph Michalski and Paul Niles used satellite data to assess the geology of the Leighton Crater, near the martian Syrtis Major volcano. Their data reveal extensive deposits of carbonate minerals that were exposed by a meteorite impact. The team proposes that these deposits represent ancient sediments that were subsequently buried by volcanic material from Syrtis Major.

doi: 10.1038/ngeo971

「注目のハイライト」は、ネイチャー広報部門が報道関係者向けに作成したプレスリリースを翻訳したものです。より正確かつ詳細な情報が必要な場合には、必ず原著論文をご覧ください。

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