Research press release

ブラックカーボンのプリューム

Nature Geoscience

Black carbon plumes

大気中の硫酸塩に対するブラックカーボンの割合を増加させると気候温暖化が増大することを示唆する研究成果が、Nature Geoscience(電子版)に掲載される。ブラックカーボン・エアロゾルは太陽放射を吸収し地球温暖化の際立った原因であると考えられている。

V Ramanathanたちは、中国で地表および飛行機によるエアロゾル・プリュームの測定を用いて、硫酸塩に対するブラックカーボンのさまざまな割合が温暖化に対して及ぼす影響を調べた。彼らは、吸収される太陽放射の量は割合が増加するにつれて増大することを発見した。さらに、化石燃料から発生するブラックカーボン・プリュームは植物体の燃焼によって発生するプリュームよりも温暖化に対して100%より効率的であることもわかった。

Ramanathanたちは、気候緩和政策は放出されるブラックカーボンの全量だけでなく、放出されるブラックカーボンの硫酸塩に対する割合を減少させることをめざすべきであると示唆している。

Increasing the ratio of black carbon to sulphate in the atmosphere increases climate warming, suggests a study published online this week in Nature Geoscience. Black carbon aerosols absorb solar radiation and are thought to be a significant source of global warming.

Veerabhadran Ramanathan and colleagues used surface and aircraft measurements of aerosol plumes in China to examine the impact of different ratios of black carbon to sulphate on warming. They found that the amount of solar radiation that was absorbed increased as the ratio rose. Furthermore, black carbon plumes derived from fossil fuels were 100% more efficient at warming than plumes that arose from biomass burning.

The authors suggest that climate mitigation policies should aim to reduce the ratio of black carbon to sulphate in emissions, as well as the total amount of black carbon released.

doi: 10.1038/ngeo918

「注目のハイライト」は、ネイチャー広報部門が報道関係者向けに作成したプレスリリースを翻訳したものです。より正確かつ詳細な情報が必要な場合には、必ず原著論文をご覧ください。

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