Research press release

微生物が変える土壌からの炭素放出

Nature Geoscience

Microbes modify soil carbon emissions

地下に棲む微生物の生理機能は、温暖化した地球の土壌から放出される二酸化炭素の量を決定する可能性があると、Nature Geoscience(電子版)に掲載される研究が示している。

土壌の炭素放出は、温度の上昇に応答して増加することが示されてきたが、長期にわたる応答はよくわかっていない。

S Allisonらは、微生物酵素モデルを用いて、土壌からの炭素放出に対する微生物の生理機能の影響について検討した。彼らのシミュレーションは、微生物活動の効率が温暖化した世界で減少するならば、野外実験で現れたパターンのように、二酸化炭素の放出は温暖化以前のレベルまで戻ることを予測している。しかし、微生物が、例えば酵素活動の増加によって温暖化に適合することができるならば、放出は増加する可能性がある。

The physiology of microbes living underground could determine the amount of carbon dioxide emitted from soils on a warmer Earth, according to a study published online this week in Nature Geoscience.

Soil carbon emissions have been shown to increase in response to rising temperatures, but the long-term response is uncertain.

Steven Allison and colleagues examined the impact of microbial physiology on soil carbon emissions using a microbial enzyme model. Their simulations suggest that if microbial efficiency declines in a warmer world, carbon dioxide emissions will fall back to pre-warming levels, a pattern seen in some field experiments. But if microbes manage to adapt to the warmth, for instance through increases in enzyme activity, emissions could intensify.

doi: 10.1038/ngeo846

「注目のハイライト」は、ネイチャー広報部門が報道関係者向けに作成したプレスリリースを翻訳したものです。より正確かつ詳細な情報が必要な場合には、必ず原著論文をご覧ください。

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