Research press release

海洋酸性化によるこれまでにない圧力

Nature Geoscience

Unprecedented pressure from ocean acidification

過去6500万年間にはみられなかった海洋酸性化の進み具合は、炭酸塩の殻をもつ海洋生物にこれまでにない圧力をもたらしていることが、Nature Geoscience(電子版)に報告される。

A Ridgwellらは、地球システムモデルを用いて、過去と未来における海洋酸性度の変化を比較した。彼らのシミュレーションによると、海洋の表面は記録が残っている5550万年前の温室効果温暖化事件の時点よりも、より急速に酸性化するということである。同じように、深海の化学的性質がこれまでにない変化を起こすことも予想されている。Ridgwellらは、将来の海洋の化学的性質の変化は、海面および海底に生息する生物を脅かすことになると警告している。

Rates of ocean acidification not seen for the past 65 million years could result in unprecedented pressure on marine organisms with carbonate shells and body parts, according to a study published online this week in Nature Geoscience.

Andy Ridgwell and colleagues used an Earth-system model to compare past and future changes in ocean acidity. According to their simulations, the surface of the ocean is set to acidify more quickly than it did during a well-documented greenhouse warming event 55.5 million years ago. Equally unprecedented changes in the chemistry of the deep ocean are also expected. The scientists warn that future changes in ocean chemistry threaten both surface- and bottom-dwelling organisms.

doi: 10.1038/ngeo755

「注目のハイライト」は、ネイチャー広報部門が報道関係者向けに作成したプレスリリースを翻訳したものです。より正確かつ詳細な情報が必要な場合には、必ず原著論文をご覧ください。

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