Research press release

甲虫の大発生により温暖化したカナダ

Nature Geoscience

Canada warmed by beetle outbreak

カナダの夏は今世紀になってパインビートルの大発生によって温暖化したという報告が、今週、Nature Geoscience(オンライン版)に掲載される。甲虫により引き起こされたこの温暖化は、森林火災に依るものに匹敵し、この地域の雲の被覆と降雨に変化をもたらした可能性がある。

ブリティッシュ・コロンビアの森林に対する現在のマウンテン・パイン・ビートルの来襲は、これまでカナダで記録された生態系への擾乱では最大級のものである。Holly Manessたちは人工衛星データを用いて、この来襲がこの地域の夏季の気候に与えた影響を検証した。彼らは、この来襲とそれに関連して森林が枯れた結果として蒸発と植物の蒸散が減少し、夏季の地表の温度が約1℃程度上昇したことを示している。

Canadian summers have warmed in this century due to pine beetle outbreaks, reports a study published online this week in Nature Geoscience. The beetle-induced warming is comparable to that induced by forest fires, and could modify cloud cover and rainfall in the region.

The current mountain pine beetle infestation in forests in British Columbia ranks among the largest ecological disturbances recorded so far in Canada. Holly Maness and colleagues used satellite data to examine the impact of this infestation on summertime climate in the region. They show that evaporation and plant transpiration have declined as a result of the infestation and accompanying forest dieback, leading to a rise in summertime surface temperatures of around one degree Celsius.

doi: 10.1038/ngeo1642

「注目のハイライト」は、ネイチャー広報部門が報道関係者向けに作成したプレスリリースを翻訳したものです。より正確かつ詳細な情報が必要な場合には、必ず原著論文をご覧ください。

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