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自閉スペクトラム症:自閉症の表現型スペクトラムは、まれなバリアント、多遺伝子リスクおよび性別の複合的影響に起因する

Nature Genetics 54, 9 doi: 10.1038/s41588-022-01064-5

自閉症スペクトラム症(ASD)の遺伝的病因は多因子性だが、遺伝的因子がどのように組み合わさってリスクが決まるかはよくわかっていない。大家族の試料において、まれなリスク因子と多遺伝子性リスク因子による遺伝的負荷は症例において逆相関していて、男性よりも女性で高く、易罹病性閾値の性差と一致することが明らかになった。de novo変異(DNM)、まれな遺伝的バリアント、多遺伝子スコアは、親と子の症状重症度にさまざまに関連していた。また、子孫のASDに対する親の年齢の影響は、親の生殖細胞系列でのDNM蓄積や、親の行動に影響を及ぼす遺伝的に受け継がれたリスクといった遺伝的機構の組み合わせに起因していた。興奮性ニューロンおよび抑制性ニューロンでは、ありふれたバリアントと関連した遺伝子に比べて、まれなバリアントと関連した遺伝子が豊富に見られた。我々の結果は、ASDの表現型スペクトラムは、さまざまな神経発達過程に影響を及ぼす遺伝的要因のスペクトラムに起因すること示唆している。

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