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優性の中間型シャルコー・マリー・トゥース神経障害における変異型チロシルtRNA合成酵素の機能不全と軸索での分布異常

Nature Genetics 38, 2 doi: 10.1038/ng1727

シャルコー・マリー・トゥース(CMT)神経障害は、脱髄あるいは軸索変性、またはその両方の併発によって引き起こされる末梢神経系の一般的な疾患である。我々はこれまでに、常染色体優性の中間型CMT神経障害C型(DI-CMTC)に関連する遺伝子座を、染色体1p34-p35に位置決定することができた。本論文では、DI-CMTCを罹患する血縁関係のない3家系において、チロシルtRNA合成酵素(YARS)の2つのヘテロ接合性ミスセンス変異(G41RおよびE196K)と1つのde novo欠失(153-156delVKQV)を同定したので報告する。生化学的実験や酵母における遺伝的相補性から、変異型タンパク質ではアミノアシル化活性が部分的に喪失していること、およびYARSあるいはその酵母相同分子であるTYS1における変異が酵母の成長を低下させることが示された。YARSは、分化をおこなっている初代培養中の運動ニューロンと神経芽細胞腫の培養系において軸索終末に局在する。この特異的な分布は、変異型YARSタンパク質を発現する細胞においては有意に低下している。YARSはCMTへの関与が明らかになった2つ目のアミノアシルtRNA合成酵素であり、それゆえタンパク質合成複合体と神経変性との関連が示唆されたことになる。

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