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マウス胎仔卵巣の生殖細胞では、減数分裂に入る決定は減数分裂前のDNA複製よりも前になされる

Nature Genetics 38, 12 doi: 10.1038/ng1919

体細胞分裂から減数分裂への移行は、有性生殖を行う生物の生活環の重要な転換点である。酵母においては、減数分裂に入る決定がなされた後、1回のDNA複製が行われ、減数分裂の2回連続した分裂が起こる。我々は、多細胞生物の生殖細胞系で類似のタイミングが存在する遺伝的な証拠を示す。マウスのStra8遺伝子は、胎仔卵巣の生殖細胞(減数分裂が開始している)に発現しているが、胎仔精巣の生殖細胞(出生後まで減数分裂は開始しない)には発現していない。本論文では、Stra8遺伝子の機能を欠く雌胎仔では、生殖細胞の早期の体細胞分裂性の発生は正常であるが、その後これらの細胞は、減数分裂前DNA複製、減数分裂期の染色体の凝縮、接着、対合および組換えを行うことができないことを報告する。これまでの結果と合わせて、これらの遺伝的なデータは、卵巣の生殖細胞の活発な分化が減数分裂前DNA複製の上流の調節点で始まることを示唆している。

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