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ショウジョウバエのeven skipped遺伝子の転写調節に関する定量的予測モデル

Nature Genetics 38, 10 doi: 10.1038/ng1886

本論文では、ショウジョウバエDrosophila melanogastereven skippedeve)遺伝子の調節領域に近接した1.7 kbの転写の読み出し(readout)に関する定量的予測モデルを提出する。モデルは、当該DNA上に存在する各結合部位の位置や配列、および、細胞レベルの解像度の時間分解測定による定量的遺伝子発現データにもとづいている。これらの実験データは、本論文で初めて報告する新しいタイプの遺伝子発現を明らかにしている。モデルは、cisの点突然変異(挿入、欠失)だけでなく、transの突然変異の発現パターンも正確に予測する。モデルはまた、伝統的な発現調節機構とは異なり、eveの7番目の縞により決定される遺伝子発現が、Caudalタンパク質(Cad)により活性化され、Taillessタンパク質(Tll)やGiantタンパク質(Gt)により抑制されること明らかにした。

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