Research press release

アイスマンの目の色や血液型などがゲノム配列から判明

Nature Communications

Iceman genome reveals eye colour and blood group

「エッツィ」という名のチロルのアイスマンのゲノム塩基配列について報告する論文が、今週、Nature Communicationsに掲載される。この新知見により、血液型、目の色、持病と思われる病気など、これまで知られていなかったアイスマンの特徴が明らかになった。 このイタリアで発見されたアイスマンのミイラについては、すでにミトコンドリアゲノム塩基配列が解読されているが、今回、A Zinkたちは、アイスマンのゲノム塩基配列全体を解読した。このゲノム配列からは、このアイスマンが生きていたのが今から5300年前で、目の色が茶色で、血液型はO型、それにラクトース不耐症だったことがわかった。また、遺伝的性質の解析をさらに進めたところ、心血管疾患にかかりやすい体質だったことも判明し、このことは、このミイラで見つかった血管石灰化によって裏付けられた。さらには、ライム病の病原体(Borrelia burgdorferi)のゲノムの痕跡も見つかっており、このアイスマンがライム病にかかっていた可能性が示唆されている。これは、最古のB. burgdorferiの発見でもある。

The genome sequence of the Tyrolean Iceman, known as Otzi is reported this week in Nature Communications. The findings reveal previously unknown characteristics of the Iceman including his blood group and eye colour and ailments that he may have had. The mitochondrial genome sequence of the Iceman has previously been reported, but now Albert Zink and colleagues reveal the entire genome sequence of the Iceman. The genome reveals that the Iceman who was found in Italy lived 5300 years ago probably had brown eyes, was blood group O and was lactose intolerant. By analysing the genetics further they found that the Iceman had a predisposition to cardiovascular disease which is corroborated by the vascular calcification found in the mummy. Traces of the genome of the Lyme’s disease pathogen Borrelia burgdorferi - representing the earliest finding of this pathogen - suggest the Iceman may have also carried this infection.

doi: 10.1038/ncomms1701

「Nature 関連誌注目のハイライト」は、ネイチャー広報部門が報道関係者向けに作成したリリースを翻訳したものです。より正確かつ詳細な情報が必要な場合には、必ず原著論文をご覧ください。

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