Research press release

ストレスの多い条件下での代謝調節

Nature Cell Biology

Regulating metabolism in stressful conditions

飢餓とか寒冷のようなストレスへの適応は、E2F1と呼ばれるタンパク質に一部依存して行われているようだ。この知見は、ストレスの多い環境条件に曝露された際に細胞が分子レベルでそれに対処する重要な方法を明らかにしている。

L Fajasたちは、E2F1を欠失するマウスは、運動による疲労を起こしにくく、絶食あるいは寒冷条件下に置かれた後にも高い体温を維持できることを見いだした。この観察結果は、E2F1が代謝調節にかかわっていることを示唆している。実際、E2F1が欠失すると酸化的代謝に重要な遺伝子の発現が増大することがわかった。つまり、E2F1は本来この種の代謝を抑制するように働いていると考えられる。

さらなる研究によって、E2F1のこの代謝調節機能が、細胞周期の進行におけるE2F1のよく知られている役割とどのように統合されているのか、それについての手がかりが得られた。これらの知見は、E2F1が細胞増殖と代謝を連結するという重要な位置で機能していることを裏付けている。

Successful adaptation to starvation or cold exposure depends in part on a protein called E2F1 reports a paper online in Nature Cell Biology this week. These findings highlight an important way in which cells cope at the molecular level when exposed to stressful environmental conditions.

Lluis Fajas and colleagues found that mice lacking E2F1 were less susceptible to exercise-induced fatigue and could maintain a higher body temperature following fasting or in cold conditions. These results suggest that E2F1 regulates metabolism. Indeed, the authors found that E2F1 loss increased the expression of genes important for oxidative metabolism, suggesting that E2F1 normally functions to repress this type of metabolism.

The team went on to provide insight into how this function of E2F1 is integrated with its well-established role in cell-cycle progression. These findings support a critical position for E2F1 at the nexus of cell proliferation and metabolism.

doi: 10.1038/ncb2309

「注目のハイライト」は、ネイチャー広報部門が報道関係者向けに作成したプレスリリースを翻訳したものです。より正確かつ詳細な情報が必要な場合には、必ず原著論文をご覧ください。

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