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立体化学的に純粋な化学修飾オリゴヌクレオチドを用いた非ヒト霊長類での内因性ADARによるRNA編集

Nature Biotechnology 40, 7 doi: 10.1038/s41587-022-01225-1

内因性RNA編集酵素の活性を動員して特定の細胞RNAに誘導する技術は治療に利用できる可能性があるが、その技術を培養細胞から動物モデルに応用するのは困難である。本論文で紹介するAIMerは、遍在的・構成的に発現するADAR1 p110アイソフォームなどの内因性のADAR(adenosine deaminase acting on RNA)酵素による内因性転写物の効率的で特異的なA-to-I編集を誘導する短い化学修飾オリゴヌクレオチドである。立体化学的に純粋なホスホロチオエート結合とホスホリルグアニジンを有する含窒素結合を含むキメラ骨格を有する完全化学修飾AIMerは、ホスホロチオエート修飾骨格のみを均一に有するものと比較して、in vitroでの効力および編集効率を100倍に増強することが示された。in vivoでは、N-アセチルガラクトサミンを用いて肝細胞を標的とするAIMerが非ヒト霊長類肝臓で最高50%の編集を達成したが、内因性ACTB転写物のバイスタンダー編集を伴うことはなく、編集は少なくとも1カ月間持続した。以上の結果は、立体化学的に純粋なAIMerを治療に利用できる可能性についてのさらなる研究を支持するものである。

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