Nature Sustainability について

新しいオンライン限定ジャーナルNature Sustainability は、2018年1月より毎月1回刊行されます。


Nature Sustainability では、サステナビリティー(持続可能性)やその政策的側面、実施可能な解決策などに関する、自然科学、社会科学、工学の幅広い分野から寄せられた重要な未発表の研究論文を掲載します。サステナビリティー研究の最も重要な目標は、自然界の制約の中で、現世代とこれからの世代の幸福を確かなものにする方法を解明することです。

この重要な問題を明らかにするのに、数十年におよぶ学術的研究が役だってきましたが、さまざまな研究分野にまたがる、より開かれた協調的な研究が行われるようになったのはごく最近です。現在は、地球、社会システム、技術システムや、それらの共通領域に関する総合的知識が、特に学界の外から非常に強く求められています。これは、国連が推進する世界的な『持続可能な開発目標』アジェンダからも明らかです。こうした背景のもと、研究者はより強力な支援を得ることでそれらの相互作用への理解を深め、次のような疑問に対する答えを出すことができるでしょう。

  • 人間の行動が自然環境におよぼす影響は、どれほどすさまじいものなのか?また、地球上の生命の存続にどのような影響をおよぼすのか?
  • 環境問題に対する長期的な解決策はあるのか?そしてそれはどのようなものか?
  • 環境問題と人類の危機はどのくらい関係しているのか?
  • 世界中で社会的不平等と人的被害が続いているのは何故か?
  • 環境保全と人類の幸福をどのように測定し、それを確かなものにするための政策や介入策の進展をどう追跡したらいいのか?
  • 持続可能性の高いライフスタイル、経済、社会への変化をより広く妨げているのは、どのような行動的障壁や制度的障壁なのか?

Nature Sustainability は、こうした疑問に対する新たな知見が得られるような研究に、特に関心を抱いています。

Nature Sustainability では、水・大気・土壌の汚染、農業と食糧安全保障、水とエネルギーと土地のネクサス(連鎖関係)、水と土壌と廃棄物のネクサス、気候変動、土地利用変化、天然資源の減少、廃棄物、循環経済、生態系サービス、生物多様性の保全、自然資本、開発政策、環境政策、環境悪化、持続可能エネルギー、都市化、人口動態、貧困緩和、公衆衛生、持続可能な消費、持続可能な都市、持続可能なサプライチェーン、グリーンインフラストラクチャー、技術革新などの話題を紹介します。

Nature Sustainability では未発表の研究論文だけでなく、サステナビリティーに関連するあらゆる分野から寄せられたComment、Reviews、Perspectives、News & Views、Features、Correspondenceを掲載します。

Nature Sustainability の使命の1つは、サステナビリティーの問題に関する学際的な議論を促し、研究と政策立案の溝を埋めることです。

すべてのNature 関連誌と同様にNature Sustainability も、専門のエディターによる専任チーム、公平で厳密な査読プロセス、高水準の原稿整理と制作、迅速な出版、編集の独立性を特徴としています。

本誌の対象領域:

  • 作物栽培学
  • 人類学
  • 大気科学
  • 生物地球化学
  • ビジネス研究
  • 土木工学
  • 人口統計学
  • 生態学
  • 経済学
  • 環境工学
  • 環境衛生
  • 環境科学
  • 公共政策
  • 社会学
  • 疫学
  • 倫理学
  • 財政学
  • 森林学
  • 地理学
  • 水文学
  • 産業生態学
  • 国際的開発
  • 海洋学
  • 政策研究
  • 政治学
  • 心理学
  • 土壌学
  • 都市研究

Nature Sustainability はオンライン限定のジャーナルです。本誌はオンライン限定であるため、研究論文は準備が整い次第出版されます。著者にとっては発表日が早くなるという利点があり、読者にとっても実際の掲載号より数週間早く受理論文を読むことができるという利点があります。オンライン出版される論文は最終原稿となり、その修正には、Addendum(補遺)、Corrigendum(著者からの訂正)あるいはErratum(編集部からの訂正)の掲載が必要となります。著者の皆様は、論文の校正が正確なものとなるように細心の注意を払ってください。

本誌は、さまざまなコンテンツを掲載しています。原著論文、Analyses, News & Views、総説、Perspectives、Comments、Features、Correspondenceなどのセクションにて、この分野における飛躍的な進歩を詳しく述べ、時事問題についてもカバーします。

他のNature 関連誌と同様に、フルタイムの専門エディター(全員がPhDレベルの科学者)からなる専任チームがNature Sustainability でのすべての編集上の決定を行います。

さらに、Nature Sustainability では、すべての関連分野での最近の研究開発に関する助言を行う編集諮問委員会をまもなく設置する予定です。

編集に関する一般的なお問い合わせと連絡(エディター宛):

原稿の取扱状況に関するお問い合わせ(編集アシスタント宛):

Nature Sustainability は編集の独立性を有しており、他のNature 関連誌から影響を受けることはなく、編集部は独自に編集上の決定を行います。他のNature 関連誌へ投稿した論文が不受理となった場合、著者は自動原稿転送サービスを利用して、原稿の担当エディターがご案内するリンクからNature Sustainability にその論文を投稿することができます。その場合、査読者のコメント(エディター宛のあらゆる部外秘のコメントを含む)と氏名が原稿と一緒にNature Sustainability のエディターへ転送されることをご承知おきください。Nature Sustainability のエディターは、判断を下す際にそれ以前の査読の結果を考慮に入れますが、追加または代わりの査読者に意見を求める場合もあります。なお、著者が新たな査読を求めることもできますが、それを希望される場合は自動転送のリンクを使用しないでください。この場合、エディターはそれ以前の査読プロセスをいっさい参考にせず、論文の評価を行います。

Nature Sustainability への投稿を考えている論文がNature や他のNature 関連誌の対象範囲にも該当する場合に、最初にどのジャーナルに投稿するかは、著者が決定してください。

詳細に関しては、以下をご覧ください。

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