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材料科学:柔粘性結晶を用いる冷却技術

Nature 567, 7749

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Credit: Witthaya Prasongsin / Moment / Getty Images

世界中の人々が冷却によって食品貯蔵や空調を行っており、現在、世界の電力の25〜30%が冷却技術によって消費されていると推定されている。蒸気の圧縮に頼る技術から固体材料を活用する技術へと転換することで、冷却技術のエネルギー使用と環境への影響が低減できると考えられている。しかし、既存の固体熱量材料(外部刺激に応答して温度変化を示す材料)の性能が低いため、現在その応用が制限されている。今回B Liたちは、柔粘性結晶における巨大圧力熱量効果(圧力誘起温度変化)を実証し、この効果によって次世代固体冷却技術が実現される可能性があると期待している。

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