Nature ハイライト

進化遺伝学: 正常な食道組織におけるがん変異

Nature 565, 7739

正常な非がん組織で腫瘍発生を促進する可能性があるがん遺伝子の体細胞性変異について調べるために、そうした正常組織を解析することに関心が高まっている。皮膚や造血系では、正常組織内にがん変異を持つクローンの増殖が見られ、そうしたクローンが加齢に伴って蓄積することが以前に報告されている。小川誠司(京都大学)たちは今回、正常な食道組織で同様の変異を見いだしている。正常な食道組織ではNotch変異を持つクローンの増殖が認められたが、それらには食道がんに進行するものとしないものがあることが分かった。変異を有するクローンは幼少期から生じ、加齢に伴いその数とサイズが増加して、最終的に食道上皮のほぼ全面を占めるようになる。変異型クローンはまた、多量の喫煙や飲酒などのリスク因子とも関連付けられた。

Article p.312
doi: 10.1038/s41586-018-0811-x | 日本語要約 | Full Text | PDF
News & Views p.301
doi: 10.1038/d41586-018-07737-8 | 日本語要約 | Full Text | PDF

2019年1月17日号の Nature ハイライト

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