Nature ハイライト

細胞生物学:対立する酵素が協働するとき

Nature 559, 7712

OTULIN酵素は、自己炎症性疾患や発生中のマウスでの胚性致死の防止において機能する。分子レベルでは、OTULINは、LUBAC酵素複合体により標的タンパク質に付加された直鎖状ユビキチンを取り除く。今回K Newtonたちは、OTULINが、LUBAC活性に対抗するのではなく、LUBAC活性を促進するという予想外の役割を持つことを報告している。具体的には、OTULINはLUBACの自己ユビキチン化を防止する。彼らはさらに、この活性が正常なマウス胚の発生だけでなく、成体マウスにおけるカスパーゼ8酵素とRIPK3酵素を介した炎症性細胞死の防止にも重要であることを示している。

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