Nature ハイライト

構造生物学: 基本転写因子の構造

Nature 549, 7672

転写因子IIH(TFIIH)は、真核細胞でのRNAポリメラーゼII(Pol II)による遺伝子転写開始に必要とされる基本転写装置の一部である。TFIIHはまた、ヌクレオチド除去DNA修復に必要とされ、ヒトの遺伝疾患のいくつかでは、そのサブユニットの一部に変異が生じている。今回E Nogalesたちは、10個のサブユニットからなるヒトTFIIHの低温電子顕微鏡構造を決定し、ATPアーゼである2つのサブユニットXPBとXPDが支配的な役割を担っている構造を明らかにした。また、疾患に関連する変異もこの構造上に位置付けられた。遊離のTFIIHの構造と、Pol II開始前複合体と複合体を形成したTFIIHの構造との比較から、コンホメーション再編成に関する最初の手掛かりが得られ、転写開始機構の完全な解明がさらに一歩近づいた。

Letter p.414
doi: 10.1038/nature23903 | 日本語要約 | Full Text | PDF

2017年9月21日号の Nature ハイライト

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