Nature ハイライト

気候科学: 氷の消失が生物多様性のホットスポットを脅かす

Nature 547, 7661

西南極のサイプル山にある、アデリーペンギンのコロニー。
西南極のサイプル山にある、アデリーペンギンのコロニー。 | 拡大する

Credit: Jasmine Lee/Australian Antarctic Division

南極では、恒久的に雪や氷のない露岩地域が、生物多様性のほぼ全てを担っている。今回J Leeたちは、今世紀中に気候変動が南極の露岩地域の広がりに及ぼし得る影響について、強制力が中程度および最大の2つの気候シナリオの下でモデリングを行った。その結果、強制力が最大のシナリオでは、露岩地域は1万7000 km2以上拡大すると予測された。最大の変化が予想されるのは南極半島で、拡大後の露岩地域の面積は現在の3倍に上る。著者たちは、露岩地域が拡大し、隔離されていた個々の露岩地域が最終的に融合することで、生物多様性の均質化が促進され、南極大陸における生物多様性に有害な結果をもたらす可能性があると示唆している。

Article p.49
doi: 10.1038/nature22996 | 日本語要約 | Full Text | PDF

2017年7月6日号の Nature ハイライト

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