Nature ハイライト
		
		
        
		
		神経科学:顆粒細胞の報酬反応
Nature 544, 7648
古典的理論では、小脳の顆粒細胞は感覚と運動の信号を運び、それによって下流のプルキンエ細胞は、運動に関係する微細な状況変化を感知できるようになる、とされている。今回L Luoたちは、自由行動下のマウスに二光子カルシウム画像化法を適用して、かなりの割合の顆粒細胞が報酬の期待についての情報も運んでいることを示している。報酬の供与、報酬の期待、報酬の欠如に応答する集団がそれぞれ別個にあり、一部の反応は学習の進行とともに発達した。顆粒細胞での報酬関連信号の発見は、小脳での感覚運動学習モデルと認知処理モデルの両方に意味を持つ。
2017年4月6日号の Nature ハイライト
- 素粒子物理学:まれな崩壊を探して
- 幹細胞:骨髄の緊急時の血液バンク
- 細胞生物学:ゲノムをHi-C法で捉える
- 生化学:腸でのペクチンの分解
- 化学:現場で水素を作る
- 生物地球化学:バイオマスの過去の増加
- 神経科学:顆粒細胞の報酬反応
- 微生物学:スペーサーの早期獲得が免疫を高める
- 免疫学:肺は新鮮な血液の供給源である
- 構造生物学:アディポネクチン受容体の酵素活性


