Nature ハイライト

構造生物学:タンパク質をまとわせてトラブルを回避するシャペロン

Nature 537, 7619

分子シャペロンは細胞内に広く存在し、プロテオーム機能の維持に不可欠な働きをするタンパク質で、対象となるタンパク質の折りたたみを加速したり遅らせたりすることにより、タンパク質の不適切な折りたたみ、凝集、未成熟なままでの折りたたみを防いでいるが、その作用機構はほとんど解明されていない。今回C Kalodimosたちが、強い抗折りたたみ活性を持つ分子シャペロンSecBについて、2種類の対象タンパク質と複合体を形成し、これらを折りたたまれないままで保持している状態の溶液構造を明らかにした。これらの構造から、非天然状態にある対象タンパク質の複数の領域が、SecBの表面にある長い連続した疎水性の溝を認識し、SecBの周りに巻き付くことが分かった。

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