Nature ハイライト

化学:離れたC–H結合のサイト選択的活性化

Nature 507, 7491

有機化学で合成時の炭素–水素(C–H)結合活性化の可能性を十分実現するために重要なのは、既存の官能基に対してさまざまな相対的位置にあるC–H結合を選択的に活性化する新手法の開発である。今回J Yuたちは、再利用できるテンプレートを用いて、アニリンとベンジルアミンのメタ位の遠隔C–H結合(最大で11結合離れている)のオレフィン化とアセトキシル化を行っている。このテンプレートは、テトラヒドロキノリン、ベンゾオキサジン、アニリン、ベンジルアミン、2-フェニルピロリジン、2-フェニルピペリジンなどの、創薬分野で構成要素として一般的に用いられている化合物のメタ位選択的なC–H官能基化を導くことができる。

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