Nature ハイライト

生理:細胞老化が加齢に果たす役割

Nature 479, 7372

老化細胞は年齢とともに組織内に蓄積するが、こうした細胞が実際に加齢に関連した機能異常を引き起こしているのか、またそうした細胞の排除が有益なのかどうかはわかっていない。INK-ATTACと名付けた遺伝子を導入したマウスモデルでは、老化バイオマーカーp16Ink4aを持つ細胞の排除を誘導できる。Bakerたちはこのマウスを用い、老化細胞を一生の間排除し続けると、老化に関連した表現型の出現が遅くなることを明らかにしている。さらに、高齢になってからの老化細胞の排除では、すでに発症した老化関連疾患の進行が抑制された。このことは、老化細胞は実際に老化関連表現型の原因となり、老化細胞の排除によって老化に関連した組織機能異常を防止したり、あるいは発生を遅らせたりできる可能性を示している。

2011年11月10日号の Nature ハイライト

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