Nature ハイライト

医学:γ-セクレターゼモジュレーターの標的

Nature 453, 7197

アルツハイマー病の有望な治療法の1つに、42個のアミノ酸残基からなるアミロイドβペプチドであるAβ42の産生を薬物によって抑え、沈着速度を低下させるというものがある。イブプロフェンやスリンダクのような、γセクレターゼモジュレーター、またはGSMとして知られているいくつかの非ステロイド抗炎症剤にはこの働きがあるが、作用機作は明らかではない。今回、このような薬剤の標的はプレセニリンやコア複合体中のγセクレターゼではなく、Aβ42上の特定の部位であることが突き止められた。これらの薬物はAβ42と結合すると、その生産速度を低下させるだけでなく、凝集も阻害するのである。

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