Nature ハイライト

材料:お手ごろ価格の燃料電池を目指して

Nature 443, 7107

固体高分子型燃料電池は、未来の電源としての可能性があるが、商業的に見合うものはまだ高価すぎる。その理由の1つは、白金系触媒が必要なことである。ロスアラモス国立研究所の研究者たちが今回、低コストで貴金属を用いない新種の触媒を開発し、これを使えば今後もっと安価な燃料電池を実現できる可能性がでてきた。今回のコバルト-ポリピロール複合材料は、固体高分子型燃料電池のカソードで酸素還元反応を触媒し、まだ白金ほど高性能ではないものの、H2-O2燃料電池では高電圧で再現性よく安定して機能する。

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