Nature ハイライト

免疫学:腫瘍微小環境中の制御性T細胞に特異的な代謝チェックポイント

Nature 591, 7849

FOXP3を発現する制御性T細胞(Treg細胞)は、がんなどの疾患の重要な治療標的である。Treg細胞の除去によって迅速に腫瘍が根絶されるが、Treg細胞に異常があるマウスは、Treg細胞を介した免疫寛容が失われるため、重度の自己免疫性および炎症性の合併症を発症する。従って、Treg細胞の生物学の分野での主要な目標は、免疫恒常性を維持しながら、腫瘍でTreg細胞機能を選択的に破壊する可能性を探ることである。H Chiたちは今回、腫瘍微小環境中のTreg細胞で特異的に活性になっている代謝チェックポイントを特定し、これを標的にして腫瘍制御を改善できることを実証している。

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