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海洋保全:南大洋の生態系の衛星追跡

Nature 580, 7801

今回の研究には、コウテイペンギン(<i>Aptenodytes forsteri</i>)の追跡データも含まれている。
今回の研究には、コウテイペンギン(Aptenodytes forsteri)の追跡データも含まれている。 | 拡大する

Credit: Thorsten Milse / robertharding / Getty Images

南大洋の生態系では資源開発や気候変動による圧力が高まっている。今回M Hindellたちは、南大洋の生息地として重要な海域を特定するため、17種の海生捕食者(鳥類および哺乳類)の4000個体以上について衛星追跡データを統合した。その結果、大西洋およびインド洋の亜南極島嶼周辺と、南極大陸棚の上部水域に「生態学的重要海域(Area of Ecological Significance;AES)」が見いだされた。こうした海域では漁獲圧が不釣り合いなほど集中しており、特に南極大陸周辺では気候変動による圧力を受ける可能性が高いことが明らかになった。

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