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海洋保全:南大洋の生態系を保護するための海生捕食者の追跡

Nature 580, 7801 doi: 10.1038/s41586-020-2126-y

南大洋の生態系は、資源開発や気候変動による圧力にさらされている。その緩和には、「生態学的重要海域(Area of Ecological Significance;AES)」を特定して保護することが必要だが、そうした海域の特定は現在のところ海盆規模では行われていない。今回我々は、海生捕食者の集団レベルでの追跡から、全球的に重要な海域である南大洋のAESを特定し、現在の脅威および保護レベルを評価した。鳥類および哺乳類の計17種4000個体以上から得られた追跡データを統合したところ、大西洋およびインド洋の亜南極島嶼周辺と、南極大陸棚の上部水域にAESが特定された。AES内では漁獲圧が不釣り合いなほど集中しており、これらの海域、特に南極大陸周辺には、今後100年間の気候変動から圧力がかかると予測される。現時点では、南緯40度以南の海洋の7.1%が正式に保護されており、そこには全AESの29%が含まれる。南大洋の生態系に対して増大しつつある圧力を長期的に緩和するには、複数のAESを含む保護ネットワークを確立し、それを定期的に見直していくことが必要である。

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