Review Article

自己免疫疾患において補助刺激分子を標的とする

Nature Reviews Drug Discovery 19, 12 doi: 10.1038/s41573-020-0081-9

免疫チェックポイントを標的とする治療法は、がん免疫療法の分野において大きな注目を集めており、特に、CD28ファミリーの分子である細胞傷害性Tリンパ球抗原4(CTLA4)およびPD1に焦点を合わせた取り組みが行われている。自己免疫では、これらの同じ補助刺激経路が、反対の効果、すなわち過剰な免疫応答を抑制するために標的とされる。CTLA4チェックポイントがその例であり、がん免疫療法ではCTLA4活性は抗体によって遮断され、自己免疫では可溶性CTLA4の供給によって増強される。今回我々は、自己免疫疾患における補助刺激分子の標的化について、特にCD28ファミリーあるいは腫瘍壊死因子受容体ファミリーの分子を標的とする化合物に焦点を合わせて概説する。我々はまた、免疫阻害剤の合理的な併用といった補助刺激を遮断するアプローチの現状の最新情報を示し、この分野における将来の機会と課題について論じる。

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