Review Article

脱ユビキチン化酵素と創薬:新たな機会

Nature Reviews Drug Discovery 17, 1 doi: 10.1038/nrd.2017.152

ユビキチン-プロテアソーム系の発見に対するノーベル賞授与、プロテアソーム阻害剤とユビキチンE3リガーゼ阻害剤の臨床承認から10年以上を経た今、第1世代の脱ユビキチン化酵素(DUB)阻害剤が臨床試験段階にある。DUBの生理的・病態生理的役割に関する知識は大きく深まったが、選択的DUB阻害剤の臨床開発は難しい課題となっている。本総説では、これらの点を論じ、DUBの酵素学・生物学的性質に関する研究の最近の進展を紹介するとともに、現在、がんから神経変性までのさまざまな疾患の治療標的としてのDUBが注目を集めている一因となった技術的進歩についても論じる。

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