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免疫疾患と炎症性疾患の治療法としてのJAKの阻害

Nature Reviews Drug Discovery 16, 12 doi: 10.1038/nrd.2017.201

免疫介在性疾患の重要な駆動要因としてサイトカイン類が発見されたことで、それに関連するシグナル伝達経路を標的とする研究に拍車がかかった。JAK(Janus kinase)は、数多くの炎症誘発性サイトカインの下流に位置する極めて重要なシグナル伝達メディエーターで、JAKの低分子阻害剤(jakinibs)は、リウマチ性関節炎、乾癬、炎症性腸疾患などの炎症誘発性病変の安全で効果的な治療薬として勢いを増した。第1世代のjakinibsの臨床的成功を受けて、現在、選択性が向上したとされる第2世代化合物が開発過程にあり、臨床試験に向かいつつある。しかし、JAK選択性が向上したことの長所と欠点、最適な経路と投与計画、jakinibsの恩恵を受ける患者を特定するための最善の方法に関して重要な問題が解決されていない。本総説では、jakinibsの生物学的性質を臨床移行の観点から論じ、臨床試験から得られた最近の知見、新規薬物の開発、一連の免疫疾患と炎症性疾患におけるjakinibsの使用に重点を置く。

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