Analysis

ファースト・イン・クラスの医薬品の発見:由来および進展

Nature Reviews Drug Discovery 13, 8 doi: 10.1038/nrd4336

1999年から2008年にかけて米国食品医薬品局(FDA)によって承認された新薬の由来を解析結果から、ファースト・イン・クラスの低分子薬の創薬においては、表現型スクリーニング戦略の方が、標的に基づく手法よりも生産性が優れていたことが示唆された。しかし、薬剤開発の長い時間枠でみた場合には標的に基づく手法が導入されたのは比較的最近であることを考えると、標的に基づく手法の影響はまだ全て明らかになっていない可能性がある。今回、我々は、1999年から2013年にかけてFDAによって承認された113種類のファースト・イン・クラスの医薬品全ての由来を解析し、大部分(78種類の薬剤;45種類の低分子薬と33種類の生物学的製剤)が標的に基づく手法によって発見されていたことを示す。さらに、標的仮説が存在しない条件で同定された33種類の薬のうち25種類の薬は、薬理作用がすでに分かっている化合物を出発点とする化学中心の手法によって見いだされており、我々が本稿で表現型スクリーニングとして定義する方法、つまり、表現型の変化を測定する標的が分からない測定法を用いて多数の化合物を調べる方法に由来していたのは8種類の薬だけだった。我々はまた、表現型スクリーニングを新古典派的手法としてよりもむしろ新規な領域と見なす考え方など、創薬戦略の将来像についても議論する。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度