Review Article

より安全な、免疫調節作用を持つ生物学的製剤の開発に向けた挑戦およびアプローチ

Nature Reviews Drug Discovery 12, 4 doi: 10.1038/nrd3974

免疫調節作用の持つ生物学的製剤は、免疫反応を調節もしくは抑制することによって治療効果を得る。そして、この種の製剤は、がんや自己免疫疾患などを含むさまざまな複雑な病態において、その治療有用性が確認されている。しかし、免疫原性のみならず、重篤な感染症、悪性腫瘍、サイトカイン放出症候群、アナフィラキシー、過敏症などの好ましくない有害事象のために、新しい(より安全な)免疫調節作用を持つ生物学的製剤の開発は困難なものとなっている。本稿では、免疫調節作用を持つ生物学的製剤に関連した安全性の問題を評価し、これらの製剤の使用と関連する、有害事象の予想および軽減に対する現在のアプローチ法について述べる。さらに、これらのアプローチ法が、より安全な免疫調節作用を持つ生物学的製剤の開発にどのように結び付くかを述べる。

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