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中空コアフォトニック結晶ファイバー中の飛行粒子を利用したセンサー

Nature Photonics 9, 7 doi: 10.1038/nphoton.2015.94

光ファイバーセンサーは、さまざまな物理的効果を活用して、ひずみ、温度、電場などのパラメーターを測定する装置である。今回我々は、中空コアフォトニック結晶ファイバーの内部に光学的にトラップされた「飛行粒子」を利用した新種の再構成可能なファイバーセンサーを提示する。また、このセンサーを用いて、高い空間分解能で電場と温度のセンシングを行った例を説明する。中空コア内にトラップされた帯電シリカ微粒子の横方向の変位に起因する透過光信号の変化をモニターすることによって、多素子電極の表面近傍の電場分布を約100μmの分解能で測定した。ドップラー速度測定を用いて、中空コアフォトニック結晶ファイバーに沿って気体の粘度(従って温度)をマッピングした。飛行粒子を利用した今回の方法は、ファイバーセンサーの新しいパラダイムであり、キロメートルスケールの距離にわたって高い位置精度で複数の物理量をマッピングできる可能性がある。

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