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インドの社会保健活動家が農村地域のがんに挑む

Nature Medicine 29, 4 doi: 10.1038/s41591-023-02285-9

インドでは社会保健活動家が地域社会にプライマリーヘルスケアを提供し、地域社会と公衆衛生システムとをつなぐ重要な役割を担っている。インドのすべての村には、同じ村から選ばれ、地元の言葉を話す公認の社会保健活動家がいる。何百もの言語と何千もの方言が使われている人口13億以上の国ではこうした存在は不可欠だ。社会保健活動家は、村人全員の病歴を把握していることが多く、一人ひとりと信頼の絆で結ばれている。インドでは毎年約130万人の患者が新たにがんと診断され、患者数と死亡者数はともに増加している。タバコの使用や過度のアルコール摂取などがその原因と考えられている。診断を受けていない罹患者も多数存在すると考えられ、実際の患者数はもっと増えるはずだ。インドのような人口の多い国では、がん検診の費用は法外に高いが、政府が社会保健活動家によるがんの初期症状の特定に力を入れれば、比較的安価な予防につながるだろう。

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