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脂肪性肝疾患:非アルコール性脂肪性肝疾患に対するレスメチロム ─ 無作為化二重盲検プラセボ対照第3相試験

Nature Medicine 29, 11 doi: 10.1038/s41591-023-02603-1

非アルコール性脂肪肝炎(NASH)は、承認された治療法のない進行性の肝疾患である。MAESTRO-NAFLD-1は52週間の無作為化二重盲検プラセボ対照第3相試験であり、非アルコール性脂肪性肝疾患(NASLD)や推定NASHの成人におけるレスメチロムの安全性を評価した。患者は、3つの二重盲検群(100 mgレスメチロム群〔n = 325〕、80 mgレスメチロム群〔n = 327〕、プラセボ群〔n = 320〕)あるいは、非盲検100 mgレスメチロム群(n = 171)に無作為化された。主要評価項目は52週にわたる治療中の有害事象(TEAE)の発生率であり、また主な副次評価項目はLDL-C、アポBおよびトリグリセリド(24週間)、肝脂肪(16週間と52週間)、肝硬度(52週間)であった。レスメチロムは安全で十分な忍容性があった。TEAEは86.5%(非盲検100 mgレスメチロム群)、86.1%(100 mgレスメチロム群)、88.4%(80 mgレスメチロム群)、81.8%(プラセボ群)の患者で認められた。プラセボ群を上回ったTEAEは、治療開始時の下痢や吐き気であった。主な副次評価項目は、80 mg、100 mgレスメチロム群でのプラセボ群との最小二乗平均差であった:LDL-C(−11.1%、−12.6%)、アポB(−15.6%、−18.0%)、トリグリセリド(−15.4%、−20.4%)、16週間の肝脂肪(−34.9%、−38.6%)、(以上はP < 0.0001)、また肝硬度(−1.02、−1.70)と52週間の肝脂肪(−28.8、−33.9)。これらの知見は、レスメチロムは推定NASHの成人で安全かつ十分な忍容性があり、今後の臨床開発で役割を担うことを支持している。ClinicalTrials.gov登録番号:NCT04197479。

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