Review Article

がん治療/CAR T細胞:がんとがん以外の領域での改変細胞による免疫療法

Nature Medicine 28, 4 doi: 10.1038/s41591-022-01765-8

今年は、難治性白血病に対するキメラ抗原受容体(CAR)T細胞による細胞療法の開始から10年目に当たる。さまざまな血液がんに対する遺伝的改変T細胞が商業的に広く承認されたことは、他のタイプのがんの患者に希望をもたらし、また、ヒトゲノム工学と細胞治療技術が1つにまとまったことは、新しいクラスの細胞療法を生み出す大きな可能性を含んでいる。本総説では、がんでの細胞免疫療法の目標、この分野が直面している主な難問、このような障害を克服するために考えられていて関心を集めそうな戦略について論じる。また、がん分野の発展が他の疾患での細胞免疫療法への道をどのようにして作り出しているかを概説する。

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