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リスク評価:虚血性心疾患に対する収縮期血圧上昇の影響 ─ 証明責任研究

Nature Medicine 28, 10 doi: 10.1038/s41591-022-01974-1

高い収縮期血圧(SBP)は、世界的に死亡原因の第一位である虚血性心疾患(IHD)の主要なリスク因子である。我々は、公開された観察研究と対照臨床試験のデータを用いて、SBP–IHDの間の平均用量反応関数と証明責任リスク関数(BPRF)を推定し、リスク結果スコア(ROS)とそれに対応する1から5までの星印の数による段階的評価を計算した。SBPはIHDに対して、非常に強く、かなり有害な影響を及ぼすことが分かり、平均リスク(100 mm Hg SBPでのリスクとの相対値)は、120 mm Hgで1.39(研究間の不均一性を含む95%不確実性区間、1.34–1.44)、130 mm Hgで1.81(1.70–1.93)、165 mm Hgで4.48(3.81–5.26)だった。内輪に見積もったBPRFでは、107.5から165.0 mm Hgの範囲にあるSBPへの曝露は平均でリスクを101.36%上昇させ、ROSは0.70、星数による評価は5となった。我々の解析では、IHDリスクは120 mm Hg SBPですでに上昇中で、165 mm Hgまでは着々と上昇し、ここを超えると上昇が緩やかになることが示された。我々の研究は、スクリーニング戦略を優先して強化し、高血圧の適時診断と治療の必要性の認識を高め、高血圧の根本的な予防についての理解を進めるための資源割り当てを増大させることの必要性を裏付けている。

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