Review Article

がん:がんの進行および免疫療法に対する応答に見られる腫瘍内不均一性

Nature Medicine 27, 2 doi: 10.1038/s41591-021-01233-9

全てではないにしてもほとんどの腫瘍は、栄養的、代謝的、免疫学的また治療的な因子によって課される強力な進化的圧力の下で出現し、進行していく。腫瘍の進化にこれらの因子が及ぼす相対的な影響は空間的また時間的に変化し、最終的にはその構成成分の全てに、かなりの大きさの遺伝的、表現型的、そして挙動的な不均一性が見られる腫瘍微小環境が確立されるようになる。本稿では、腫瘍内不均一性の主要な供給源と、それが腫瘍の自然経過(治療に対する感受性など)に及ぼす影響について論じ、悪性腫瘍の有害な特徴を標的とするための可能と思われる戦略について述べる。

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