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がん治療:BRAF変異型黒色腫患者でのBRAFとMEKの持続的阻害と間欠的阻害:無作為化第2相試験

Nature Medicine 26, 10 doi: 10.1038/s41591-020-1060-8

黒色腫で発がん性BRAFV600を阻害する際には、間欠的BRAF阻害剤療法が抵抗性獲得を遅らせる可能性があることが、前臨床モデリング実験で示唆されている。我々は無作為化非盲検第2相臨床試験(NCT02196181)であるS1320を実施し、転移性で切除不能のBRAFV600黒色腫患者で、BRAF阻害剤ダブラフェニブとMEK阻害剤トラメチニブの間欠的投与が無増悪生存期間を改善するかを評価した。患者は米国内の68の大学および地域の治験実施施設に登録された。全ての患者が8週間のリードイン期間中にダブラフェニブとトラメチニブの持続的投与を受け、その後、腫瘍の増悪が見られない患者が、上記2つの薬剤の持続的投与、もしくは3週間の休薬と5週間の投与というスケジュールの間欠的投与に、無作為に割り付けられた。この試験は予定登録数を達成していて、同じようなベースライン特性を持つ206人の患者が、無作為化により2つの試験群に1:1で割り付けられた(105人が持続的投与、101人が間欠的投与)。持続的投与によって、無作為化後の無増悪生存期間に、間欠的投与と比較して、統計的に有意な改善が生じた(中央値9.0か月対5.5か月、P =  0.064、評価項目を事前に設定した両側検定α = 0.2)。従って、当初の仮説に反して、間欠的投与は患者の無増悪生存期間を改善しなかった。この2つの試験群間で、全生存期間および治療に関連する毒性の全発生率など、二次評価項目に差はなかった。 

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