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未来の医師を訓練する—米国の医学教育で進行しつつあるラディカルな変革

Nature Medicine 25, 4 doi: 10.1038/s41591-019-0354-1

2014年創立の米国テキサス大学リオグランデバレー校(UTRGV)では、実に画期的な医学教育が行われている。医学部1学生の授業は、生化学や解剖学、生理学といった基礎系の科目から始まるのが普通だが、この大学では第1年目から、授業時間の一部を臨床現場で過ごすことになる。しかも、学生はいきなり、メキシコ国境近くの、飲料水や電気、下水道すらないような貧困者コロニーに送り込まれて診療の手伝いをするのである。医学教育は年を重ねるごとに進化してきたが、UTRGVで現在進められているカリキュラムの刷新は、珍しいほどの規模である。米国の場合、米国医師会(AMA)のイニシアチブの一環でもあるために特に変革が著しいのだが、医学教育の変化は現在世界中で起こっており、電子カルテとそれから得られる情報の使い方や、俳優に特定の病気の患者を演じてもらい、患者との接し方を学び、診断技術を磨くといった教育の導入など、さまざまな工夫がなされている。

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